日経平均は前日の下落から反発して約2/3程度戻す形となりました。
TOPIXやマザーズに至ってはほぼ全戻ししているのには驚きです。
しかし、本日が3月決算の権利確定日となっていますので、3月の高配当銘柄や株主優待銘柄は、明日は必ずギャップダウンして寄り付きます。
問題はそこから上に向かうのか下に向かうのかです。
1.ジャパンエレベーターサービスHD(6544)が急落
相場全体が反発し上昇しているのにもかかわらず、急落している銘柄がありました。
それがジャパンエレベーターサービスHDです。
日中2,350円に大きな売り板があり、ゼンもツイッターで「売り板観測!」なんてつぶやいていました。
その売り板を消化して上に向かうと思いきや、そこを起点にズルズルと下がっていってしまいました。
この銘柄の特徴として、日中強い日はぐんぐん上昇するのですが、弱い日はグングン下りていきます。
値動きもエレベーターのように激しいのです。
売りが売りを呼び、前日比6.64%下落の2,207円まで下落しました。
2.共同ピーアール(2436)が事業譲受のIR発表
本日引け後に共同ピーアールが「マナビト」事業を譲受する内容のIRを発表しました。
「マナビト」とは、TATEITO㈱が運営するマーケティングに特化したオンライン学習サービスです。

共同ピーアール側は当コンテンツを自社の社員の能力向上のための教材として活用すると発表しています。
さらに、自社の能力アップだけではなく、当コンテンツを利用した新たなサービスも検討しているとのことです。
なお、この事業譲受自体は業績に軽微な影響しか与えないものと見込んでいることから、業績修正等はないとのことです。
しかし、株価は将来の業績を事前に織り込んでいくものです。
業績修正が発表されたり、業績が上がったころにはすでに株価は高値となってしまいます。
もし、この事業譲受により将来的に業績が良くなりそうだと思った時点でこの銘柄の購入を検討してはいかがでしょうか?
おそらく、明日はこのIRで飛びついてしまう人がいそうなので、数日待ってからでも遅くはないと思います。
3.本日の資産変動
3月25日:4,612,409円 (うち株式評価額3,644,450円)
3月26日:4,616,809円 (うち株式評価額3,648,850円)
前日比+4,400円
昨日の下落相場を何とか少額のマイナスで乗り切ったと思ったら、今日の反発相場は少額しか反発しないという予想通りの悲しい展開でした。
その大きな原因となったのは上でもお話ししたジャパンエレベーターサービスだと思います。
ジャパンエレベーター自体は含み益の状態ですので、多少の下落では驚かないのですが、明日も下落するようであれば一部利確したいと思います。
さらに、3月決算高配当銘柄である伊藤忠(8001)、NTTドコモ(9437)、ソフトバンク(9434)、スパークスG(8739)、住友化学(4005)の明日の値動きが注目となります。
なお、アクリート(4395)は少しだけ上昇しましたが、まだまだ含み損です。ほとんど反発してない・・・。
4.明日の相場予想
さて、明日の相場予想はなかなか難しいです。
ゼンの素直な感覚としては弱気です。
昨日下落したものの、本日は権利確定日ということもあって上昇、しかし配当落ちした後はそのまま下落・・・というのが素直な予想となります。
国自体が景気後退を意識しているのに、株価はグングン上がっていくというのも想定できません。
ただし、本日の個人の空売り比率が高かったことも少し気になります。
以前、個人の空売り比率が高い時の相場下落は、翌日反発しやすいのではないか?という検討をしました。
ちなみに本日の個人の空売り比率は11.0%と少し高めとなっております。
これは現物買いと空売りの両建てをするクロス取引で、株主優待などを無リスクで手に入れようとする投資家がいるためだと思います。
しかし、それにしてもこの上昇相場に対して空売りが多いので、意外と配当落ちはほとんどなく上がっていく可能性も高いのではないかと思います。
結論として感情論的には弱気ですが、合理的に考えると恐れることなく強気目線で明日は上がるのではないかと予想します。
もちろん、少なからず配当落ちはあると思いますが、その後は上昇に転じると思います。
おそらく、本当の下落が来るのは10連休前ではないかと・・・。