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税理士にとってのe-taxのメリット

投稿日:2019年1月14日 更新日:

今日はe-Taxについてお話しましょう。

 そのきっかけとしては、とある相談会で 「e-Taxって利用者のことが考えられていないですよね」 というお話を聞いたからです。
 もちろん、「税理士」という立場から 「e-Taxなんて利用する必要がない!!」 と断言することはできなかったのですが、 私もこのe-Taxについては少し不満がありますのでお話します。

 e-Taxとは確定申告書を電子的に税務署に提出する方法です。
 従来、確定申告用紙に記入し、または、印刷して、 印鑑を押して、税務署に提出していました。
 e-Taxを利用すると何が違うかというと

①印刷の必要がない

②印鑑を押す必要がない (印鑑の代わりに電子証明というのが必要)

③郵送料がいらない (従来の方法だと、税務署に直接行くか、郵送することになり 郵送の場合は返信用封筒を入れる必要がありました)

④添付資料が一部提出不要になる (年金の控除証明書や医療費の領収書など)

⑤24時間、自宅から提出できる

⑥還付金の入金が紙提出よりも早い

 しかし、こんなデメリットもあると思います。

①提出した確定申告書にミスがあっても気付きにくい

②デ-タが送れているか不安

③医療費の領収書などを自分で保存しなければならない

④電子申告用のカ-ドリ-ダ-や住民基本台帳カ-ド(住基カ-ド)を取得しなければならない

 ご自身で確定申告をする場合 やはり、この④がネックとなります。
 住基カ-ドを持っている方は日本人口のうち25%くらいだそうです。 ただし、住基カ-ドを取得すれば、身分証明書にもなりますし、最近ではコンビニで住民票を取得することもできるようです。 まぁ、それが悪用された時のリスクも考えなければいけませんが。
 この住基カ-ドを取得するのが面倒だから、 e-Taxにしないという方も多いのではないでしょうか?

 ただ、税務署にとってe-Taxのメリットを考えると

①申告内容をデ-タで保存できる

②デ-タに異常値等がないかをプログラムを組んで検索できる

 どちらも非常に魅力的だと思います。提出された確定申告書を紙媒体で保存すると、それなりに場所を用意しなければなりません。
 また、紙媒体の場合、誰かが申告書をチェックすることになりますが、デ-タであれば異常値を検出するプログラムを組むことが可能です。
 たとえば、「売上が前年に比べて1.5倍になっている人」をプログラムでピックアップすることも可能でしょう。 そのため、税務署はe-Taxを勧めるのです。

 一方、税理士にとってはどうだろうか?
 税理士にとってはそれなりにメリットがあります。 カ-ドリ-ダ-の購入費用より、郵送料が少なくなる金額の方が多いですし、 税理士の場合、住基カ-ドではなく、税理士用のICカ-ドを使うため、 取得手続きは比較的簡単です。
  また、印刷量も減るので用紙、インク代の削減にもなります。

  そう考えると税務署、税理士にはメリットがあるが、自分で確定申告する人にはあまりメリットのないもののように思います。
 以前は、電子証明書等特別控除といって、e-Taxを利用すると税金が少なくなるという制度がありました。平成23年は4,000円、平成24年は3,000円が控除されていました。 (1人1度しか使えないため、平成23年で控除した場合平成24年は控除できません) それがなくなった今、e-Taxを利用するメリットは少なくなりました。
 でも、税務署にとってe-Taxで申告してもらった方が良いですし その分、事務負担も少なくなるのだから 納税者にメリットをもっと増やした方がいいのではないかと思います。 たとえば、常時e-Taxを利用して提出した場合には500円の税額控除を認めるとか・・・ おそらく500円分以上のメリットが税務署側にあると思うので。
 これが私のe-Taxに思う正直な意見です。

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