税金 税務情報

NISAについて

投稿日:2019年1月14日 更新日:

本日はNISAについてお話しましょう。

NISAとは日本版Individual Savings Account(少額投資非課税制度)です。

内容としては、一定の口座(NISA口座)内で投資をすれば 年間120万円の投資にかかる売却益、配当金については非課税とする制度です。

また、NISA口座は一人1口座しか開設することができず、 M銀行とU銀行で2口座開設して非課税枠240万円とすることはできません。

さらに、120万円の非課税枠は5年間しか使用できません。

毎年120万円でそれぞれ非課税期間が5年間ですから、 毎年120万円ずつ投資した場合、6年目には1年目の非課税枠が期限切れになります。

この仕組みを文字で説明するのは難解ですので、下記のHPを参考にしてください。

<日本証券業協会特設HPよりhttp://www.jsda.or.jp/nisa/about/

この制度は何が目的なのか?

私が思ったのは、プロの投資家ではなく、一般の人を対象に預金などの貯蓄を投資に向けていきたいということなのだと思います。

NISAで投資すれば、ほとんど税金がかからないこととなります。

なんてすばらしいNISA!!

しかし、NISAにも欠点があります。

「売却益が非課税」ということが強調されがちですが、投資ですから必ず得するというものではありません。

株式でも信託でも損をするときは損をします。

では、売却損が出た場合どうなるのか?

答えは「税務上はなかったものとみなす」です。

売却損が出たとしても、他の所得(利益)と相殺することはできないのです。

通常、株式や信託の損失は、他の株式や信託の利益や配当と相殺することができます(損益通算)。

また、その損失を3年間繰り越して損益通算することもできるのです。

つまり、一部の株式で売却益が出ても他の株式で売却損があれば、税金はかからないということができました。

しかし、NISAではこれができず、得があった時も損があった時も税金には無関係ということになります。

また2つ目のデメリットとして 非課税枠の期間が5年間というものがあります。

たとえばNISA口座内で120万円の株式に投資したところ、5年目に10万円にまで値下がりしてしまった場合、通常であれば、少しでも値上がりするのを待つと思います。

しかし、NISAの場合は5年目で半強制的に売却しなければならないのです。

実際には売却しなくても売却損110万円が確定するということになります。

先ほどお話ししたように、この110万円の損失は税務上なかったものとなります。

また、値下がりした株式を6年目の非課税枠に充当したとしても その株式の購入価額は10万円となってしまうのです。

こういったデメリットを考えると NISAを使うならば、なるべく損をしないものに投資すべきだということがわかります。

NISAも投資ですから、その判断は慎重に行いましょう。

そして、このようなデメリットを考えてみると、「非課税」という甘い言葉を使って個人の貯蓄を株式市場に流入させ、日本経済が良くなったように見せたいというのが国側の考えなのではないかとも思える制度なのです。

-税金, 税務情報

執筆者:

関連記事

no image

ふるさと納税の概要

 ふるさと納税という制度を簡単に説明しますと、 自分の好きな自治体を選択して、所得税や住民税をその自治体に納めることができる制度です。  もちろん、生まれ故郷や育った地方を選択しても構いませんが、 何 …

no image

税理士にとってのe-taxのメリット

今日はe-Taxについてお話しましょう。  そのきっかけとしては、とある相談会で 「e-Taxって利用者のことが考えられていないですよね」 というお話を聞いたからです。  もちろん、「税理士」という立 …

no image

相続人から除外する方法

久ぶりにホームページの検索ワード履歴を確認していたのですが、「相続人 排除」というワードが多かったので、 今日は相続人から除外する方法についてお話ししましょう。 「誰が相続人になるのか」というのは、他 …

no image

産業医の報酬に源泉徴収は必要?消費税はどうする?

 ある程度の規模の会社になると産業医を設置しなければなりませんが、この産業医に支払う報酬から源泉徴収する必要はあるのでしょうか?  また、この報酬に消費税はかかるのでしょうか?    一方、受け取った …

no image

給付金があった場合の医療費控除の注意点

病院で治療を受けた場合の診察費や、薬局での薬代については確定申告で医療費控除を受けることができます。 しかし、入院や高額な治療をした場合に、生命保険会社や市役所から給付金を受け取った場合には注意が必要 …

スポンサーリンク




プロフィール

~プロフィール~

サイト管理人のゼンと申します。

現役税理士が税務情報や株式投資についてお話します。

役立つ記事があれば参考にしてください。

詳細プロフィールはこちら
 

~更新記事一覧~

2018年11月  ▲ 20,391円

2018年12月  +183,832円

2018年 年間収支+163,441円

 

2019年 1月  + 21,128円

2019年 2月  ▲255,290円

2019年 3月  + 58,471円

2019年 4月  ▲110,793円

2019年 5月  ▲ 69,713円

2019年 6月  +115,127円

2019年 7月  +192,802円

2019年 8月  ▲ 172,115円

2019年 9月  +415,766円

2019年 年間収支+195,383円

 

生涯収支     +358,824円