本日ご紹介する本はこちら 「生命保険の『罠』」後田 亨 妻に勧められて読んだのですが なかなか参考にするところが多く、非常に有用な本でした。 著者は大手保険会社での営業の経験があり、 保険のプロの実際にあった経験などから 生命保険のあり方や保険会社の内側について書かれています。 そのなかでも、 保険会社から保険を勧められた時には 「その保険、勧めるあなたも入っているんですか?」 と聞くことにより、その保険の良さ悪さをしっかりと質問すべき、と主張されています たしかに、私共税理士は、お客様の確定申告を承っている関係上、 お客様がどんな生命保険に入っているかを知る機会があります。 なかには、非常に多くの生命保険に入っている方や 生命保険に一切入っていない方など、千差万別です。 どうして、その生命保険に入ったのかまではわかりませんが 一見「無駄」としか言いようのない保険に入っている方もいらっしゃいます。 私の意見としましては、やはり保険は「ギャンブル」だと思います。 たとえば、 30歳の方が月額1万円で、「死亡したら保険金300万円」という保険に入ったとします。 月額1万円ですので、1年で12万円、10年で120万円、20年で240万円、30年で360万円 保険料を負担することになります。 つまり、20年(50歳まで)生きていれば、 もらえる保険金300万円 - 払った保険料240万円 =60万円の得 ということになります。 一方、30年(60歳まで)生きれば、 もらえる保険金300万円 - 払った保険料360万円 =60万円の損 ということです。 単純に計算するとこのように、保険が得か損か判断することができるかと思います。 しかし、上記のような単純な保険は実際にはありません。 「満期返戻金が返ってくる」とか「20年目から保険料が安くなる」とか 複雑な保険商品ばかりです。 また、保険の種類も終身、定期、養老など よくわからない単語が多く使われています。 私自身 「保険はよくわからないから、保険会社の人におまかせ」 と思っていましたが 保険会社の人は、あなたに合った保険を選んでくれているのでしょうか? 保険会社も営利を目的としていますので、 保険会社にとって利益のある保険をお客様に押し付けている可能性はないでしょうか? また、他の保険会社との比較はしっかりとされているのでしょうか。 生命保険を契約する場合は、しっかりとその契約内容を確認し わからなければ詳しい人にしっかりと説明してもらう必要があると思います。 「今、保険契約すると1万円キャッシュバック」とか 「かわいいアヒルの人形がついてくる」とか 目先のものに踊らされて、安易に保険に入らないようにしましょう。
生命保険
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執筆者:ゼン