4月9日から本日4月11日まで、3日連続で日銀がETFを購入しています。
日本銀行はETFをいくら購入しているのかホームページで公開していますので、ぜひ一度確認したほうが良いと思います。
https://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_etf.htm
さて、4月9日から毎日705億円ものETFを日銀が購入しています。
巷では「TOPIXが前日比〇〇%以上、下落している場合には後場寄りにETF買いが入る」などといううわさが出回っていますが、真意は明らかになっておりません。
たしかに前場下落すると、後場は上がりやすく、後で確認してみたら日銀の買いが入っているという感じです。
9日と11日は確かに後場から上昇していますが、10日は一日通して横ばいでしたので、法則性のようなものはないように感じます。
ただし、「日銀の買いが入る日は、必ず前日よりマイナスとなっている日」という法則はありそうです。
過去を遡って日銀の買いが入った日と、前引け時点の日経平均の前日比を調べてみました。
するとやはり「日銀の買いが入る日は、前引け時点で前日よりマイナスとなっている日」という法則はあるようです。
もちろん、マイナスとなった日でも日銀の買いが入らない日もありますが、プラスとなっている日は日銀の買いが入らないのです。
そして、同じことを調べているサイトもありました。
ゼンよりも詳しく載っていますのでぜひご覧ください。
http://www.stockgate.co.jp/?p=6421
当サイトではTOPIXを基準に買い入れが行われるかの判定を行っているのではないかとしていました。
また、買われる銘柄を検討してみると、やはりTOPIXへの寄与度が高い銘柄が買われている印象です。
したがって、「前引け時点でTOPIXが前日比〇〇ポイント下落していたら、TOPIXに寄与度の高い銘柄を買う」という投資法もありな気がしました。
1.ソフトバンク(9434)、NTTドコモ(9437)が急騰
昨日少しだけお話しした携帯キャリアの2銘柄ですが、本日は上昇しました。
ソフトバンクについては前場から、NTTドコモは後場からでしたが、おそらく上記の日銀ETF買いの対象となったのではないかと思います。
また、KDDI(9433)も後場から上昇していたため、ようやく携帯キャリア銘柄も5Gの恩恵を受けて上昇するのかなぁと考えています。
「携帯電話料金の値下げ問題があるため株価が上がらない」という投資家の方もいると思いますが、結局アンテナや基地局を持っている大手3社は強いと思います。
もし、ユーザーからの売上(基本料金)が下がるのであれば、他社に利用させている電話線の使用料を上げ、結局売上げは減らないのではないかと思っています。
むしろ、大手3社の携帯電話の値下げをさせることによって、格安SIMなどの料金が今より高額になってしまうという可能性もあると思います。
2.本日の資産変動
4月10日:4,588,220円 (うち株式評価額3,742,450円)
4月11日:4,606,470円 (うち株式評価額3,760,700円)
前日比+18,250円
ソフトバンクが上昇したことによりトータル損益はプラスとなりました。
しかし、ソフトバンク自体は多額の含み損を抱えていますので素直に喜べないのが実情です。
また、アクリート(4395)も6円上昇しておりますが、こちらも含み損です。
3.明日の相場予想
日銀の買いが入ることによって何とか大幅下落を逃れているような状態ですが、相場は弱気の状態です。
ゼンはまだ持株を手放しませんが、予想自体は下げ目線に転換したいと思います。
日銀の買いが入ってなければ今頃大幅下落なわけですし、日銀の買い入れも1日700億円を目安にしているため下げ止まることはできても上昇することはできません。
消費税の増税のある現状、政府としては株価を落とすわけにはいかないのかもしれませんが、相場の下落を日銀だけで止めることはできないのではないかと思います。
そんな記事を書いたら相場が上がったりしないかなぁ。