昨日予想した通り少し下落の相場となったため、目先の予想を強気にシフトします。
なぜこのタイミングで予想を返したかは、この記事の最後の方でお話ししましょう。
1.伊藤忠(8001)が自社株買いを発表
伊藤忠が本日13:00に発行済み株式数の2.7%を上限とする自社株買いをする発表をしました。
そのおかげで株価は再度2,000円台に戻ってきました。

ふと思い出したのですが、この伊藤忠は前年12月、今年2月にも自社株買いを発表しています。
気になったので少し時系列で流れを追ってみたいと思います。
①第一弾目
2018年12月4日 発行済株式総数の約1.03%の自己株を取得することを発表(前日の終値2,065円)
2019年1月4日 12月5日から12月31日の期間で約0.89%を取得した旨を発表(12月終値1,867円)
2019年1月7日 1月1日から1月4日の期間で約0.06%(累計約0.95%)を取得し、12月4日に発表した自社株買いが完了した旨を発表
②第二弾目
2019年2月5日 発行済株式総数の約3.6%の自己株を取得することを発表(前日の終値1,982円)
2019年3月1日 2月6日から2月28日の期間で約0.52%を取得した旨を発表(2月終値1,998円)
2019年4月1日 3月1日から3月31日の期間で約0.67%(累計約1.2%)を取得した旨を発表(3月終値2,002.5円)
2019年5月7日 4月1日から4月30日の期間で約0.65%(累計約1.86%)を取得した旨を発表(4月終値2,000円)
2019年6月3日 5月1日から5月31日の期間で約1.28%(累計約3.14%)を取得した旨を発表(5月終値1,999円)
2019年6月4日 6月1日から6月3日の期間で約0.02%(累計約3.17%)を取得し、2月5日に発表した自社株買いが完了した旨を発表
③第三弾目
2019年6月12日 発行済株式総数の約2.7%の自己株を取得することを発表(前日の終値1,960円)
全体として第一弾、第二弾の自社株買いを発表し、実行したのに株価はほとんど上昇せず、むしろ下落していたため、第三弾の自社株買いを発表したような印象を受けます。
そんなまとめをしたところで伊藤忠のHPを確認したら、まとまっている表がありました・・・。

そして、なぜこんなにも自社株買いをするのかについては昨年2018年10月に発表された「中長期的な株主還元方針」に基づくものであることもわかりました。

本日発表された自社株買いで2018年10月以降に取得した自社株は約1億株を超えることとなるため、この第三弾の自社株買いが最後となると思われます。
そして、この「中長期的な株主還元方針」が発表された10月1日に株価が急上昇していることも考えると、当初から1億株の自社株買いは株価に折り込み済みになっているのではないかと思います。
本日前日比2.14%の上昇となりましたが、正直明日以降は上がらない予想です。
まぁ、配当利回り高いので気長に待ちましょう。
2.本日の資産変動
6月11日:4,548,892円 (うち株式評価額3,395,450円)
6月12日:4,545,742円 (うち株式評価額3,392,300円)
前日比▲3,150円
5日連続プラスだったのですが、連勝ストップしました。
ジャパンエレベーターSHD(6544)、伊藤忠が上昇したのですが、全体的に下がった銘柄が多くマイナスとなってしまいました。
3.明日の相場予想
冒頭にお話しした通り、予想を強気に転換したいと思います。
ただし、上がると思っているのは今週と来週くらいまでです。
それ以降の中長期目線では引き続き弱気の予想です。
理由としては3つあります。
①相場は上がり始めたら上がり、下がり始めたら下がる可能性が高いという一方向に一定期間動く傾向があります。
したがって、TOPIXが25日移動平均線の上に戻ってきており、現在は上方向に動きやすい位置まで上昇してきています。
②月末に株価は上がりやすい傾向にあります。
③FOMC開催日から0週目、2週目、4週目、6週目は上がりやすい傾向があり、明日から一週間は6週目、来週は0週目になるため、この先2週間は上がりやすい期間に該当するため。
ちなみにほとんどは尊敬している中原良太先生の知識を引用してゼンなりに検討したうえでの予想です。