その他

ドコモの新料金プランを比較してみた

投稿日:2019年4月16日 更新日:

2019年4月15日にNTTドコモより新しい料金プランが発表されました。

新料金プランは2019年5月22日から申し込みすることができ、適用は6月1日以降とされています。

当記事では新料金プランの概要と、旧料金プランとの簡単な比較をしてみたいと思います。

この記事を読んでいただいて自分が旧料金プランのままの方が安いのか、それとも新料金プランに変更したほうが安くなるのか検討していただければと思います。

なお、記事執筆時点では携帯端末料金の補助については新しい情報がないため、基本的にはすでに端末料金は支払い済みのユーザーを対象として記事を執筆しております。

また、ゼンは根っからのドコモユーザーですが、2年継続の更新月が当記事を執筆している4月のため、新料金にするとすれば2年後になります。

しかし、悩めるドコモユーザーのためになればと思い当記事を執筆いたしました。

1.新料金プランの概要

旧料金プランは下記の通り「基本プラン」と「パケットパック」、「インターネット接続サービス(ISP)」にその他色々なオプションで構成されていました。

しかし、これがとても複雑で「この料金プランにこのオプションをつけると月額〇〇円割引」とか「この料金プランにしないとこのオプションはつけられない」とか様々な条件があり、一般の人は良く理解できていませんでした。

携帯ショップや家電量販店で販売員にお任せして「とりあえず一番安いプランで・・・」みたいな感じだったと思います。

すると、販売員は自分の報酬のためにいろいろなオプションをつけて買わせるなんてこともあったわけです。

さて、そんなわけでもっとわかりやすい料金プランとなったのが今回の新料金プランです。

新料金プランは「基本プラン」と「パケットパック」、「ISP」が一体化しています。

したがって、選べるのは「ギガホかギガライトか」の2択です。

そして、そこにオプションを追加していく形となっていきます。

データ通信料を無制限に使いたい方はギガホ、通常のデータ通信料に応じて料金が増加するのがギガライトとなります。

2.新料金プランの特徴

細かい比較検討は後述しますが、基本的に新料金プランの方がお得となることがわかりました。

新料金プランの方が「基本プラン」や「ISP」の料金がセットに含まれているぶんお得となります。

しかし、①携帯端末代金の割引やその他のオプションや割引が適用できなくなることがあることや②料金プランを変更することにより2年継続利用の違約金が発生する可能性があることなど注意しなければなりません。

また、今回の検討においては家族でドコモを利用している場合の家族割や、一人で数台のスマホ・タブレットを利用している場合などは検討せず、シンプルに1台のスマホを利用しているものとして検討しています。

3.旧料金プランとの比較

(1)データ利用メイン(5GB以下)

ゼンの場合は電話での通話はほとんどせず、スマホでのメールの送受信・インターネットの閲覧をメインとしています。

データ利用料は1ヶ月で5GB前後です。

そのため、電話利用料金はほとんど気にしませんがデータ利用料は少し気を付けないと割高になってしまう使い方をしています。

旧料金プランの料金は下記のとおりです。

  • 基本プラン シンプルプラン(スマホ) 980円
  • パケットパック ベーシックパック(ステップ3) 5,000円
  • ずっとドコモ割 ▲600円
  • spモード 300円
  • その他オプション 1,620円

   合計7,300円(税抜)

   

では、新料金プランにすると料金はどうなるでしょうか。

  • ギガライト(ステップ3) 4,980円
  • その他オプション 1,620円

   合計6,600円(税抜)

   

したがって、基本プランやSPモードの料金がなくなったぶん、新料金プランのほうが安くなることがわかりました。

   

(2)データ利用メイン(5~30GB)

一ヶ月のデータ通信量が5GBを超える方はおそらくパソコンとのテザリング利用や動画の閲覧などに利用している方が大半だと思います。

そういった場合でも新料金プランはお得なのでしょうか?

旧料金プランの場合、パケットパックとして20GBまで定額6,000円の「ウルトラデータLパック」、30GBまで定額8,000の「ウルトラデータLLパック」がありました。

新料金プランの場合、30GBまで定額6,980円のギガホとすることになります。

しかし、新料金プランは基本プラン料金がないためやはり割安になる可能性が高そうです。

データ利用量ごとの比較は下記のようになります。

データ利用量旧料金プラン新料金プラン
1GB基本プラン980円+spモード300円
+ベーシックパック(ステップ1)2,900円
合計4,180円
ギガライト(ステップ1)2,980円
1~3GB基本プラン980円+spモード300円
+ベーシックパック(ステップ2)4,000円
合計5,280円
ギガライト(ステップ2)3,980円
3~5GB基本プラン980円+spモード300円
+ベーシックパック(ステップ3)5,000円
合計6,280円
ギガライト(ステップ3)4,980円
5~7GB基本プラン980円+spモード300円
+ウルトラデータLパック6,000円
合計7,280円

ギガライト(ステップ4)5,980円
7~10GB基本プラン980円+spモード300円
+ウルトラデータLパック6,000円
合計7,280円
ギガホ6,980円
10~20GB基本プラン980円+spモード300円
+ウルトラデータLパック6,000円
合計7,280円
ギガホ6,980円
20~30GB基本プラン980円+spモード300円
+ウルトラデータLLパック8,000円
合計9,280円
ギガホ6,980円

よって、基本的にはどんな利用量であっても新料金プランの方が安くなる可能性が高そうです。

また、毎月の契約したデータ使用量を少し超えてしまい「1GB追加オプション」を利用している方については少しお得情報があります。

旧料金プランでは契約したデータ利用量を超えると通信速度が128kbpsとなっていました。

128kbpsではメールの受信送信は何とかできますが、インターネットの閲覧も困難なくらいの通信速度です。

しかし、新料金プランの場合には契約したデータ利用量を超えても通信速度は1Mbpsとなります。

1Mbpsであればインターネットの閲覧は静止画であれば可能です。

そのため、毎月決まったデータ利用量を少し超えて困ってしまう方は新料金プランにすると解決する可能性があります。

   

(3)通話メイン(5分以内)

データ利用の多いパターンを紹介してきましたが、今度は通話利用が多いパターンを検討していきます。

まずは、通話が毎回5分以内のようなパターンを検討します。

仕事の電話で長々と電話することはなく、5分以内の短い通話が多い場合です。

旧料金プランでは下記のような料金になります。

  • 基本プラン カケホーダイライトプラン(スマホ) 1,700円
  • パケットパック ベーシックパック(ステップ1) 2,900円
  • spモード 300円

   合計4,900円

   

では、新料金プランになるとどうなるでしょうか?

  • ギガライト(ステップ1) 2,980円
  • 5分通話無料オプション 700円

   合計3,680円

   

したがって、5分以内の通話がメインの場合であっても新料金プランの方が安くなります。

どちらの料金プランであっても5分を超えた通話については30秒あたり20円(税抜)ですので違いはありません。

   

(4)通話メイン(5分超)

では、とにかく通話時間が長く、ほとんど電話として利用している方はどうでしょうか?

旧料金プランでは下記のような料金になります。

  • 基本プラン カケホーダイプラン(スマホ) 2,700円
  • パケットパック ベーシックパック(ステップ1) 2,900円
  • spモード 300円

   合計5,900円

   

では、新料金プランになるとどうなるでしょうか?

  • ギガライト(ステップ1) 2,980円
  • かけ放題オプション 1,700円

   合計4,680円

   

したがって、5分を超えるような通話がメインの場合であっても新料金プランの方が安くなります。

   

4.まとめ

上記の通り4つのパターンを比較検討してきましたが、ほんとんどの場合に新料金プランとした方が安くなることがわかりました。

ただし、新料金プランにすることによって今までに適用を受けていた割引が受けられなくなることもありますので、プラン変更の際にはご自身で慎重にご検討していただくことをお勧めいたします。

ゼンの場合も旧料金プランでは「ずっとドコモ割」という長期ドコモユーザー向けの割引が適用されていますが、新料金プランには割引がなくなります。

新料金プランでは「ずっとドコモ特典」というdポイント付与の制度に変更となっているためです。

さらに、プランを変更することにより2年継続契約の違約金が発生する可能性もあります。

そのため、やはり概要を理解したうえでドコモショップに相談していただくのがベストだと思います。

料金の安い格安SIMとは違い、店舗型の相談窓口があることが大手携帯電話キャリアのメリットですから利用するにこしたことはないと思います。

まぁ、ゼンはドコモショップはいつ行っても混んでいるのでできればいかずに自分で解決したいと思ってこの記事を書いたわけなのですが・・・。

また、ドコモのHPでも新料金プランのシュミレーションをすることができますので、ぜひ利用してみましょう。

https://www.nttdocomo.co.jp/charge/promotion/gigaho_gigalite/

皆様のお役に立てれば光栄です。

-その他

執筆者:

関連記事

no image

通達と法律

最近、とある税務の勉強会に参加しています。 そこでこんなことを言われるのです。 「通達は法律じゃないから従う必要はないんだ!!」 通達というのは、税務署のル-ルです。 どこの税務署でも同じ判断をするよ …

no image

土地の権利書をなくした場合

年末になり今年を少し振り返っていたところ、とある相談を思い出しました。 「権利証を紛失したらどうすればいい?」 突然の電話での相談だったのであわてて調べた記憶があります。 せっかくなのでブログのネタに …

no image

固定資産税

確定申告を進めているのですが 平成23年12月に建物を取り壊したお客様がいらっしゃいました。 いったん更地に戻して、その土地に息子さんがマンションを建てたそうです。 「売却ではないので、これといって税 …

no image

教育資金贈与

本日は噂の「教育資金の贈与税非課税」についてお話します。 この制度は平成25年4月1日から平成27年12月31日までの間の贈与にのみ適用される予定です。 あくまで予定ですので、税制改正が確定するまでは …

no image

税理士法人

検索キ-ワ-ドに「税理士はなぜ法人化しないのか」というキ-ワ-ドがありました。 そこで今日は会計事務所、税理士事務所が税理士法人とならない理由を 私なりにお話ししたいと思います。 まず、税理士法人を設 …

スポンサーリンク




プロフィール

~プロフィール~

サイト管理人のゼンと申します。

現役税理士が税務情報や株式投資についてお話します。

役立つ記事があれば参考にしてください。

詳細プロフィールはこちら
 

~更新記事一覧~

2018年11月  ▲ 20,391円

2018年12月  +183,832円

2018年 年間収支+163,441円

 

2019年 1月  + 21,128円

2019年 2月  ▲255,290円

2019年 3月  + 58,471円

2019年 4月  ▲110,793円

2019年 5月  ▲ 69,713円

2019年 6月  +115,127円

2019年 7月  +192,802円

2019年 8月  ▲ 172,115円

2019年 9月  +415,766円

2019年 年間収支+195,383円

 

生涯収支     +358,824円